テンソル・クエスト
「作業物質は重力波か」であつかった、
運動する質点から放出される重力波の議論では、
電磁波のアナロジーで
「質量とエネルギー」が波源となった重力波の放出を示した。
結果として非常に小さい波動が放出されるにすぎない事が示された。
本当に重力波とはこんなに些細なものなのであろうか?
今後の悪あがきの基本方針を決めたので紹介します。
等価原理と近接作用
慣性力偏差推進システムのエネルギー変換メカニズムを見つけだすためには、
そして、期待通りの推力を得られる事を示すには、
以下の仮定が成り立つ必要がある。
1.物体内部に発生する回転による慣性力の場は、外部時空への重力源となる。
「等価原理」によれば慣性力の場と、「質量による重力の場」は同等である。
と「重力場の伝搬が近接作用による」事を両立させると間違っているとはいえないと思う。
2.物体表面の重力場とそこに隣接する外部空間の重力場は連続である。
重力源となる物体が回転しておらず、
静的な場については、ニュートン力学の自然な延長として
すでに市民権を得ている考え方である。
シュバルツシルトの内部解はを計算するときの初期条件としてもおなじみである。
重力源となる物体が、回転などの運動をしている場合についても、
時空が引きづられることは証明されつつあるようである。
しかし、「連続か」ということになると議論の余地は残っているように思う。
3.回転する物体の角速度は、物体の形状に関わらず、時空との「摩擦」によって減衰する。
時空の基本性質として、真空中の回転運動に減衰を要請するのである。
「摩擦」という表現が適切かはともかく・・・
これは必ずしも荒唐無稽な仮説ではない。
この仮説のヒントはうるう秒である。
地球の自転速度の減衰は時空の基本性質ではないかと疑ってみるわけである。
もう少し言い換えると、
「時空は測地線を逸脱する運動に対して粘性をもつ。」
かもしれないということである。
迷っているの点もある。
地球と月の運動は慣性力偏差を引き起こしているはずである。
ひょっとすると慣性力偏差が発生しているときだけ減衰するとすべきかもしれない。
うるう秒は空間の作用か?
地球の自転周期がじわじわと減衰していることは周知の事実であるが、原因はわかっていない。
潮汐力による摩擦という説もあるが、月と地球の距離が縮んでいることは、これでは説明できない。
そこで、さっきの
3.回転する物体の角速度は、物体の形状に関わらず、時空との「摩擦」によって減衰する。
を適用して説明できないかと考えた。
月と地球の距離が縮んでいる問題については、
月軌道が測地線ではないということから上記仮説が適応できる。
天体の運動が測地線上であると主張するためには天体が潮汐力を無視できるほど小さい必要がある。
月は衛星と呼ばれてこそいるものの非常に大きい。
そもそも、月は潮汐力の語源たる潮の満ち干が発生するほど地球を「振り回している」のである。
地球と月からなる「地球系」は主星と衛星と言うよりは2重惑星に近いと考えるべきである。
蛇足
月はいつもウサギの書いてある面がこっちを向いている。裏は決して見えない。
これは単なる偶然であろうか。
これも、月の自転運動に減衰力が作用したなれの果てと見ることができる。
ニュートン力学の宇宙観では月の形状がいびつであったとしても
自転周期と公転周期が一致する必然性はない。
しかし、時空が回転に対して減衰する作用をもつと考えると、
月の様な大型の衛星の自転周期と公転周期が一致するのは
自明となるであろう。